槍の又左が見守る、明るい閲覧室——名古屋市中川図書館
加賀百万石の藩祖・前田利家が生まれたとされる中川区荒子。「槍の又左」と呼ばれた武将ゆかりの地に立つ中川図書館は、郷土資料コーナーに利家の歴史を集めた、地域の記憶を大切にする図書館だ。

※画像はAIによるイメージです。実際とは異なります。
加賀百万石の藩祖・前田利家は、天文6年(1537)、現在の名古屋市中川区荒子で生まれたとされる。幼名は犬千代。若い頃は派手で奇抜な振る舞いを好み、武勇に優れたことから「槍の又左」と呼ばれた。
その荒子の地に、中川図書館はある。
利家の歴史が集まる郷土資料コーナー
中川図書館は1970年に松葉公園内で開館し、2002年に荒子公園東側へ移転、中川文化小劇場との併設館として新しいスタートを切った。
館内の特集コーナーには、当地ゆかりの人物として前田利家に関する資料を集めたコーナーがある。中川区が前田氏発祥の地であることを反映した、地域に根ざした図書館らしい一角だ。加えて、中川区が7つの河川が流れる農業の盛んな地域であることから「川と花と緑のコーナー」も常設されている。
吹き抜けの明るい閲覧室では、横6メートルにおよぶ木村光宏氏の絵「飛翔」に見守られながら、柔らかな光のもとで読書とくつろぎの時間を過ごせる。蔵書数は約10万7千冊。あおなみ線「荒子駅」から徒歩2〜3分というアクセスの良さも魅力だ。
利家生誕の地を歩く「犬千代ルート」
図書館の訪問とあわせて歩いてほしいのが、荒子観音寺。尾張四観音のひとつとして知られ、729年創建と伝わる古刹だ。多宝塔は1536年再建、名古屋市内最古の木造建築物として国の重要文化財に指定されている。前田利家が1576年に修造したという縁もあり、境内には円空仏1,250余体が保存されている(公開は毎月第2土曜13〜16時)。
さらに足を延ばせば、利家が生まれ育った荒子城跡の冨士権現天満宮へ。「前田利家卿誕生之遺址」の石碑が立ち、幼名・犬千代の銅像が見られるのは、生誕地である中川区荒子だけだ。
中川区では、利家ゆかりの地をめぐる「犬千代ルート」という散策コースも整備されている。路面には梅花をモチーフにしたタイル標示が点在し、利家とまつが歩んだ時代に思いを馳せながら歩くことができる。
基本情報
| 項目 | 内容 | |------|------| | 住所 | 愛知県名古屋市中川区吉良町178番地の3(中川文化小劇場併設) | | 開館時間 | 火〜土 9:30〜19:00 / 日・祝 9:30〜17:00 | | 休館日 | 毎週月曜・毎月第3金曜・年末年始・特別整理期間 | | アクセス | あおなみ線「荒子」駅より徒歩約2〜3分 | | 蔵書数 | 約107,000冊 | | Wi-Fi | あり(NAGOYA Free Wi-Fi・要認証) | | 電源 | なし | | 駐車場 | あり | | 学習室 | あり | | 公式サイト | 名古屋市中川図書館 |
こんな人におすすめ
- 前田利家ゆかりの地を「犬千代ルート」とともに歩きたい人
- 荒子観音寺の円空仏や重要文化財の多宝塔に興味がある人
- 吹き抜けの明るい閲覧室で、ゆったり読書をしたい人
- あおなみ線沿線で気軽に立ち寄れる図書館を探している人
周辺スポット
荒子観音寺
尾張四観音のひとつ、729年創建の古刹。多宝塔は1536年再建で名古屋市内最古の木造建築物として国の重要文化財に指定。前田利家が1576年に修造したことでも知られ、円空仏1,250余体を所蔵する。毎月第2土曜13〜16時に公開。
Google Mapsで見る ›冨士権現天満宮(荒子城跡)
前田利家が生まれ育った荒子城の跡地。「前田利家卿誕生之遺址」と記された石碑が立つ。幼名・犬千代の銅像が見られるのは、生誕地である中川区荒子だけ。
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