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·愛知県犬山市·約9分

国宝の城下に、本を読む場所がある——犬山市立図書館

犬山駅から徒歩すぐ、地下に56台の駐車場を備えた使いやすい図書館。漫画も開館時から所蔵する珍しい方針で、観光で犬山を訪れた際に城下町散策とセットで立ち寄れる好立地にある。

犬山市立図書館の内観イメージ(AIによるイラスト)

※画像はAIによる内観イメージです。実際とは異なります。

国宝の城がある街に、図書館がある。

犬山市立図書館は、名鉄犬山駅から徒歩すぐの場所に立つ。外観も内観も、曲線が多い。直線より丸みを帯びた造形が随所に使われており、近くを流れる木曽川をイメージしているのだろうかと思わせる。雄大で、訪れた人々をどんと受け入れてくれるような懐の深さが、建物全体から漂っている。1992年(平成4年)に現在地へ移転開館。地下に56台収容の駐車場を備え、車でも電車でもアクセスしやすい。蔵書数は約42万冊。愛知県と岐阜県在住の方であれば、貸出カードを作って本を借りることができる。

「犬文庫」がある図書館

犬山市立図書館には、ここにしかないコーナーがある。

犬山市は全国で唯一、名称に「犬」が付く自治体だ。それを活かして2018年(平成30年)1月、戌年のタイミングに合わせて「犬文庫」が設置された。『名犬ラッシー』など題名に犬が付く本、犬が登場する物語、犬の育て方や犬種の解説本など約400冊が集められている。

ちなみに犬文庫の隣には「サル文庫」が先に存在していた。犬山市にはモンキーセンターがあることもあり、サルが先で犬が後という、なんとも犬山らしい順番だ。

開館時から漫画を置いた図書館

犬山市立図書館には、ちょっと珍しい方針がある。

公民館図書室だった時代には漫画を所蔵していなかったが、1992年の図書館開館と同時に娯楽漫画・学習漫画ともに収蔵することを決めた。「図書館に漫画を置くべきか」という議論が各地で続いていた時代に、犬山市は開館時からその答えを出していた。

玄関右側の円形の児童開架室には、幼児向けから中学生向けまでの絵本・漫画・児童書が並ぶ。書架のそばに閲覧席が設けられており、100席以上の閲覧スペースが館内全体に確保されている。自習室・PC持込も可能で、学生の長時間利用にも対応している。

国宝の城下町が、すぐそこにある

図書館の魅力は蔵書だけではない。立地だ。

犬山市立図書館から徒歩10〜15分ほど歩けば、現存する日本最古の木造天守を持つ国宝犬山城に辿り着く。1537年築城。織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三英傑がそれぞれの時代に手にした「天下取りの城」として知られ、木曽川を見下ろす小高い丘の上に今も堂々と立っている。

天守最上階からの360度展望は圧巻だ。濃尾平野が広がり、遠く御嶽山まで見渡せる。ふと思う。信長もこの景色を見たのだろうか。同じ場所に立って同じ方向を眺めた人間が、500年近く前にいたかもしれない——そういう想像をさせてくれる場所が、犬山城の天守閣だ。

城へ向かう道中には、江戸時代とほぼ同じ町割りが残る城下町が続く。本町通りには古民家をリノベーションしたカフェや食べ歩き店が約70軒連なり、「尾張の小京都」と呼ばれる情緒ある街並みが広がっている。

犬山田楽と、城下町の食べ歩き

犬山の城下町は、買い食いに最適な場所だ。

串料理が多く、ひと串ずつちょこちょこ食べ歩けば、気持ちもお腹もいっぱいになっていく。味噌田楽・五平餅・串カツ、どれも手軽に食べられてリズムよく歩ける。座ってゆっくりしたい場合は、古民家をリノベしたおしゃれなカフェが本町通り沿いに何軒も並んでいる。にぎやかなメインストリートから少し離れると、途端に落ち着いた静かな雰囲気になる。その緩急が、犬山の城下町散策の気持ちよさだ。

本町通りの真ん中に立つ「本町茶寮」は、築100年の古民家を改装した和カフェ。犬山田楽はもちろん、抹茶や犬山名物スイーツも揃う。散策の合間の休憩にちょうどいい。

有楽苑と国宝茶室「如庵」

城下町をもう少し歩くと、さらに贅沢な場所がある。

有楽苑は、織田信長の実弟・織田有楽斎が建てた国宝茶室「如庵」を有する日本庭園だ。京都・妙喜庵の待庵、大徳寺・龍光院の密庵と並ぶ国宝三名席のひとつで、一般に公開されている唯一の国宝茶室でもある。呈茶付きで庭園を散策でき、四季折々の景色の中でお抹茶が味わえる。

図書館で犬山の歴史を少し予習してから訪れると、城も茶室も見え方がまるで変わる。

アクセスと駐車場

  • 名鉄犬山線・小牧線・広見線・各務原線 犬山駅より徒歩すぐ
  • 地下駐車場56台。入口は建物東(犬山駅側)から入る一方通行。出庫車が上がってくる際は回転灯が点灯するので確認してから進入を

こんな人におすすめ

  • 城下町観光のついでに立ち寄りたい人 — 犬山駅から城下町への動線上にある
  • 犬好き・トリビア好きな人 — 全国唯一「犬」が付く自治体ならではの「犬文庫」は必見
  • 漫画・児童書も借りたい人 — 開館時から娯楽漫画を所蔵する珍しい方針
  • 歴史好きな人 — 図書館で予習→城→茶室という流れが作れる
  • 名古屋からの日帰り旅行を考えている人 — 名鉄で約30分、半日〜1日コースにぴったり

周辺スポット

歴史建築

国宝犬山城

1537年築城、現存する日本最古の木造天守を持つ国宝。木曽川を見下ろす小高い丘の上に建ち、天守最上階からは濃尾平野と御嶽山まで一望できる。信長・秀吉・家康の三英傑が手にした「天下取りの城」としても知られる。

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徒歩約15分
歴史スポット

犬山城下町(本町通り)

江戸時代とほぼ同じ町割りが残る城下町。古民家をリノベしたカフェや串グルメの食べ歩き店が約70軒連なる「尾張の小京都」。犬山田楽・五平餅・串カツなど名物グルメが充実。

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徒歩約10分
カフェ

本町茶寮

本町通りの真ん中に立つ築100年の古民家を改装した和カフェ。犬山名物「犬山田楽」が食べられる店として人気。中庭を眺める座敷席もあり、散策の合間のひと息にぴったり。

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徒歩約10分
日本庭園

有楽苑(国宝茶室 如庵)

織田信長の実弟・織田有楽斎が建てた国宝茶室「如庵」がある日本庭園。京都・待庵、大徳寺・密庵と並ぶ国宝三名席のひとつ。呈茶付きで庭園散策が楽しめる。

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徒歩約15分

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