屋内なのに、木漏れ日がさす——富山市立図書館(TOYAMAキラリ)
隈研吾が設計した複合ビルの3〜5階。富山産の杉材とガラスが織りなす吹き抜け空間は、屋内にいながら森の中にいるような錯覚を起こさせる。

※画像はAIによる内観イメージです。実際とは異なります。
図書館に入った瞬間、「ここは屋内だ」ということを一瞬忘れる。
富山産の杉材が不規則な角度で並ぶ壁、斜めに走る大きな吹き抜け、窓から差し込む自然光と鏡の反射が重なって、まるで森の木漏れ日の中にいるような感覚になる。富山市立図書館(TOYAMAキラリ)は、図書館建築の話をするなら避けては通れない場所だ。
隈研吾が設計した、光の建築
TOYAMAキラリは、建築家・隈研吾が設計した複合ビルだ。2015年に開館し、富山市ガラス美術館と富山市立図書館が3〜6階に入居している。
外観はガラスとアルミパネルが積み重なるように構成され、光の角度によって表情が変わる。中に入ると、杉材とガラスを組み合わせた内装が圧倒的な存在感を放っている。「富山産の杉の木とガラスをたくさん使った内装」という言葉だけでは伝わらない迫力があり、写真映えすることから旅行者がわざわざ立ち寄る観光スポットにもなっている。
フロアごとに変わる顔
図書館は3〜5階に広がる。
3階は児童図書フロア。4階は一般図書フロアで、吹き抜け周辺に**パソコン専用席(電源コンセントあり)**が配置されており、充電しながら作業できる。5階は参考図書フロアと特別コレクション室。
席の種類が豊富なのも特徴で、広々とした読書スペースのほか、社会人専用スペースや壁に囲まれた隠れ家的な**「壁内(かべうち)席」**など、目的に合わせて選べる。Wi-Fiは「TOYAMA Free Wi-Fi」が無料で使え、1回3時間・何度でも接続可能だ。
蔵書は一般書・児童書あわせて約45万冊、雑誌は約500タイトルと、ファッション誌からビジネス誌・専門誌まで幅広く揃う。
カフェと美術館がある図書館
2階には不室屋カフェが入っており、本を借りる前に館内の本を持ち込んで読むこともできる。図書館とカフェの境界が曖昧な、ゆるやかな使い方が許されている空間だ。
3〜5階には富山市ガラス美術館も同居しており、ガラスアートを鑑賞してから図書館へ、あるいはその逆という回り方ができる。「図書館に来たつもりが、美術館も見ていた」という体験が自然に生まれる設計になっている。
気をつけておきたいこと
2点だけ注意がある。
ひとつは静けさ。吹き抜け構造で観光客も多いため、「シーンとした静かな図書館」を期待していくと少し賑やかに感じることがある。集中作業には壁内席や社会人専用スペースを使うのが賢い。
もうひとつは駐車場。TOYAMAキラリには専用の無料駐車場がない。車の場合は周辺の有料駐車場(富山市営総曲輪駐車場・約400台など)を使うことになる。ただし路面電車の「西町」電停から徒歩1分という立地なので、公共交通機関でのアクセスは抜群だ。
基本情報
| 項目 | 内容 | |------|------| | 住所 | 富山県富山市西町5番1号 TOYAMAキラリ内 | | 開館時間 | 日〜木 9:30〜19:00 / 金・土 9:30〜20:00 | | 休館日 | 毎月第1水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、蔵書点検期間 | | 蔵書数 | 約45万冊 | | Wi-Fi | あり(TOYAMA Free Wi-Fi・3時間・何度でも接続可) | | 電源 | あり(4階パソコン専用席) | | 学習スペース | 社会人専用スペース・壁内席など | | 駐車場 | 専用なし(周辺有料駐車場を利用) | | アクセス | 路面電車「西町」電停から徒歩1分 | | カフェ | あり(2階・不室屋カフェ) |
こんな人におすすめ
- 図書館建築に興味がある人
- 隈研吾の空間を体験したい人
- ガラス美術館とセットで富山観光したい人
- Wi-Fi・電源完備の環境で作業したい人
- 富山観光の拠点として知的な時間を過ごしたい人
周辺スポット
富山市ガラス美術館
TOYAMAキラリに併設するガラスアートの美術館。世界的なガラス作家の作品を常設展示。図書館と同じフロアにあるため、ついでに立ち寄れる贅沢な作り。
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