動物園の隣で、本を開く——名古屋市千種図書館
東山動植物園のすぐそばに、1968年から地域に根ざし続ける図書館がある。子どもの読み聞かせから受験生の自習まで、千種の街と一緒に歳を重ねてきた場所だ。

※画像はAIによるイメージです。実際とは異なります。
東山動植物園のすぐ隣に、1968年から続く図書館がある。
華やかな建築でも大規模な蔵書でもないが、地域に根ざしてきた時間の分だけ、来る人の顔ぶれが豊かだ。赤ちゃんを抱えたお母さん、絵本に夢中な子ども、夏休みに参考書を広げる受験生。千種図書館は、そういう場所だ。
東山公園を背に、斜面に建つ
千種図書館は、緑豊かな東山公園を背にした北斜面に建っている。幹線道路沿いからは階段を上がって入口へ。入口や館内に急な階段があるため、小さな子連れや足腰が弱い方は少し注意が必要だ。
地下鉄東山線の東山公園駅・星ヶ丘駅どちらからも徒歩約7分と、2駅の間に位置している。駐車場は14台と小ぢんまりしているが、無料で使える。
建物や設備は全体的に年季が入っており、最新の大型図書館のような広さや設備はない。ただ、それが逆に「使い込まれた本棚のような」居心地のよさにつながっている、という話も聞こえてくる。
動物園と図書館をセットで使う
東山動植物園が徒歩5分という立地は、子ども連れにとって特にありがたい。動物園で実際にコアラやゴリラを見てから図書館に来て関連の本を探す、あるいは事前に図書館で動植物の本を借りてから観察に行く——そういう使い方が自然にできる。
蔵書約96,000冊と規模は大きくないが、動植物・自然系の本は充実している。
漫画とライトノベルも揃っており、特に注目なのが転スラ(転生したらスライムだった件)のコミック版が貸出可能という点だ。漫画の貸出ができる図書館自体が珍しいが、人気作だけあってほぼ借りられていることが多い。読みたいなら予約必須と心得ておこう。Wi-Fiも利用可能だ。
パソコンの持ち込みは一般閲覧席で静かに使う分には可能だが、電源コンセントは使えないためバッテリー満充電で来る必要がある。一般閲覧席は67席と多くないため、混雑時は席が空いていないこともある。タイピング音への配慮も忘れずに。
子どもへの熱量が高い
千種図書館が長年力を入れているのが、子どもへの読み聞かせ活動だ。
年齢ごとに3つの会が設けられており、乳幼児向けの**「こぐまちゃんの会」、小学校低学年向けの「ババールの会」、小学校中・高学年向けの「ナルニアの会」**と、子どもの成長に合わせて段階的に本の世界へ連れていってくれる。土曜日には工作などのイベントも開催されており、子どもが「また来たい」と思える仕掛けが揃っている。
キッズスペースや工夫された展示もあり、子連れで来ても持て余さない設計になっている。
受験生が集まる夏
夏休みや試験期間になると、館内の空気が少し変わる。
自習室は社会人用・学生用それぞれ24席が確保されており、集中して勉強できる環境が整っている。「夏になると受験生が集まって熱気がある」という口コミが複数あり、地域の学生にとって定番の勉強場所として機能している。静かに集中したい人には、この自習室を使うのが確実だ。
基本情報
| 項目 | 内容 | |------|------| | 住所 | 愛知県名古屋市千種区田代町字瓶杁1-137 | | 開館時間 | 火〜土(祝日除く)9:30〜19:00 / 日・祝 9:30〜17:00 | | 休館日 | 毎週月曜・第3金曜・年末年始・特別整理期間 | | 蔵書数 | 約96,000冊 | | 駐車場 | あり(14台・無料) | | 自習スペース | 社会人用24席・学生用24席 | | Wi-Fi | あり | | 電源 | なし(バッテリー持参推奨) | | 一般閲覧席 | 67席 | | アクセス | 地下鉄東山公園駅・星ヶ丘駅から各徒歩約7分 |
こんな人におすすめ
- 東山動植物園とセットで子どもと訪れたい人
- アットホームな雰囲気の地域図書館が好きな人
- 夏休みや試験期間に集中して勉強したい学生
- 覚王山・星ヶ丘散策のついでに立ち寄りたい人
周辺スポット
東山スカイタワー
東山公園内にそびえる高さ134mの展望タワー。展望デッキからは名古屋の街並みを一望でき、天気が良ければ遠くの山々まで見渡せる。夜景スポットとしても人気が高い。
Google Mapsで見る ›星ヶ丘テラス
おしゃれなショップやカフェが並ぶオープンエアの商業施設。季節ごとのアンブレラフラワーやイルミネーションも人気。自然光あふれる「TT' a Little Knowledge Store」、新感覚きしめんの「星が丘製麺所」、老舗洋食「マ・メゾン とんかつ」、ハワイアンの「アロハテーブル」など食の選択肢も豊富。
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